Last Updated on 2026年6月10日 by okada

近傍の既知点2点を与点とするスタティック法の実例紹介

初めに

・このページは、Droggerを使い近傍の既知点2点を与点とするスタティック法の実例を紹介します。
 観測計画等の参考にしてください。

実例1

・青く囲った箇所が、測量する場所です。
・現場前にT1,T2を設置する計画です。北側の街区多角点10A77と南側の街区多角点10A78を与点として単路線で繋げます。

・受信機3台でのセッション計画です
・矢印の向きはベクトル方向です。
・10A77→T1→T2→10A78の単路線です。
・Aセッションで10A77,T1,10A78で観測。
 BセッションでT1,T2,10A78で観測。
・T1→10A78の重複基線ベクトルで点検します。
・実用網平均計算の時は10A78→10A77,10A78→T1の基線ベクトルは外します。
※受信機4台ある場合は、全ての点に据えて2セッション観測でOKです。

実例2

・青く囲った箇所が、測量する場所です。
・現場の西側にT1,T2を設置して10B30,10B31,T1,T2を与点としてTSで結合多角方式で繋げる計画です。
・T2付近の基準点は全て亡失していたので、10B37を使いました。

・受信機3台でのセッション計画です。
・矢印の向きはベクトル方向です。
・10B30→T1→T2→10B37の単路線です。
・Aセッションで10B30,T1,T2で観測。
 Bセッションで10B30,T2,10B37で観測。
・10B30→T2の重複基線ベクトルで点検します。
・実用網平均計算の時は10B30→T2,10B30→10B37の基線ベクトルは外します。
※受信機4台ある場合は、全ての点に据えて2セッション観測でOKです。

実例3

・青く囲った箇所が、測量する場所です。
・現場の北西にT1を設置してTSで1006Aを後視点にして10A25に繋げる計画です。
・1006A,10A25に隣接する基準点は亡失、現場の南側は基準点が全くない状況です。
 TSで繋げようとすると既知点不足の為、DroggerでT1を設置しました。

・受信機3台でのセッション計画です。
・矢印の向きはベクトル方向です。
・1006A→T1→10A25の単路線です。
・全点に据えて2セッション観測。
・いずれかの重複基線ベクトルか異なるセッションでの環閉合で点検します。
・実用網平均計算の時は1006A→10A25の基線ベクトルは外します。

実例4

・青く囲った箇所が、測量する場所です。
・現場の北側、南側に新点2点ずつ、合計4点を設置します。
 南側の既知点2A568,10A56は亡失していたので2A636を使いました。又、T4付近の補助点も亡失していました。
・現場敷地内の境界点等については、設置した新点から開放トラバースにより観測しました。

・受信機3台でのセッション計画です。
・矢印の向きはベクトル方向です。
・10A55→T1→T2→T3→T4→2A636の単路線です。
・3セッションの観測です。
・A,B,Cの異なるセッションでの環閉合で点検します。
・実用網平均計算の時はT4→10A55,T1→T4,2A636→T3の基線ベクトルは外します。
※受信機4台の場合は2セッションで可能です。

最後に

・4つの実例で近傍の既知点2点を与点とするスタティック法を紹介しました。
 受信機の台数や既知点の状況に合わせて、最適な計画を立ててください。